建築環境デザインコンペティション

東京ガス主催のコンペです。
建築環境デザインコンペティション
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課題

身体(からだ)と頭脳(あたま)を鍛えるコミュニティモデル

健康な身体に健全な精神が宿る、といわれているが、楽しみながら身体と頭脳の両者が併行して鍛えられることが望ましいのはいうまでもない。しかしそうした心身ともに鍛える施設のあり方は、いままであまり考えられていなかったのではなかろうか。そして一方、それぞれの新しい居住単位にコミュニティセンターを据えるという近代社会の理念も、流動化を続け、家族形態や居住形態が変化を続けてきた現代社会では考えていたようには機能しなかったといってよい。しかし最近、居住形態やコミュニティの流動化も静まり、ようやく定住社会への兆しが見えつつある。新しいコミュニティが望ましいかたちで形成されるためにも、現代にふさわしいその核となる施設が求められる時機にさしかかっているといえる。今回の課題「身体(からだ)と頭脳(あたま)を鍛えるコミュニティモデル」は、新しいコミュニティ形成の核となるような施設である。現代にあるべきコミュニティは制度化されるものではなく、自由で柔軟であり、自然発生的な枠組みであろう。近くに住む人たちが気軽に随時そこを訪れ、心身ともにリフレッシュすることができる施設である。そこでは個人あるいは集団でのトレーニングの後、お互いの会話も弾み、現代に適うコミュニティが自然と形成されるのではなかろうか。それはたんなるフィットネスクラブではないであろう。その施設を、新しいアクティビティを期待する意味を込めて「コミュニティモデル」と呼びたい。またこの施設に適した環境や設備の新しいあり方も考案してもらいたい。多分この施設は、朝型の人や昼型の人、夜型の人がそれぞれ使うことで、時間帯によって使う人たちも代わってくるであろう。快適でありながら身体と頭脳を鍛え、省エネルギーであり管理も容易である持続可能な設備システムは、この施設には不可欠である。そのあり方と仕組みを「建築と設備のトータルな調和を求めて」という副題を念頭に、既存の思考や技術に捉われずに想像力を羽ばたかせ、未来のコミュニティを構築するにふさわしい施設として提案して欲しい。創造力豊かな応募案を期待している。

審査委員

審査委員長:
伊東 豊雄(伊東豊雄建築設計事務所代表)

審査委員:
川瀬 貴晴(千葉大学教授)
北川原 温(東京藝術大学教授)
塚本 由晴(アトリエ・ワン東京工業大学大学院助教授)
中島 正人(山下設計執行役員副本社長)
村松 映一(竹中工務店取締役副社長)
六鹿 正治(日本設計代表取締役社長)
松田 明彦(東京ガス株式会社 都市エネルギー事業部長)

コーディネーター:
馬場 璋造(建築情報システム研究所代表)

(敬称略)

賞金
総額 500万円
最優秀賞1点 150万円 優秀賞3点 各50万円 佳作賞10点 各20万円